【ストーリー】
エリート銀行マンの結城美知夫の裏の顔は凶悪殺人犯であった。旧友賀来神父の元で懺悔をする結城であったが、実は2人は同性愛者として肉体関係を結んでいた。少年時代、沖ノ真船島を訪れた2人は、島に駐留する某国軍の化学兵器「MW(ムウ)」が漏洩事故に巻き込まれ、大量の島民の変死を目の当たりにしそのトラウマと毒ガスを吸ったショックから、結城の心に狂気が芽生える。物語は事件当事者への復讐として次々と凶悪事件を繰り替えす結城と、結城を救済すべく奔走する賀来神父の姿を描く。
漫画好きな私ですが、ごたぶんに漏れず手塚治虫さんの作品を数多く読み漁りました。こういったシリアス・ストーリー系の作品は「きりひと讃歌」「奇子」など数多いですが、この「MW」は特にショッキングで印象に残っています。いわゆるピカレスク・ロマンなのですが、主人公の結城美知夫の狂気と残虐性の描写が恐ろしいほどです。ストーリーの中で次第に明かされていく事件の真相と、エスカレートする結城の犯罪行為の描写によって、物語がどんどん加速していくような印象があります。
ところで、2009年公開予定で映画化されているようですね。必ず見に行こうと思います。
映画・MW公式サイト
それから、こちらのサイトでチラ読みできるようです。
楽天ブックス
MW(ムウ)(1)
MW(ムウ)(2)
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